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環境ニュース[海外]

欧州委員会 水浴場水質年次報告を公表 湖沼・河川の水浴場の状況が悪化

水・土壌環境 水質汚濁】 【掲載日】2005.06.14 【情報源】EU/2005.05.26 発表

 欧州委員会は水浴場の水質に関する年次報告書を提出した。この報告書は毎年数万の水浴客に水質情報を提供している。2004年は、水浴場の多くが1976年水浴場指令の基準を達成し、良好だろうと思われていた。しかし、陸水域ではそうならなかった。海岸域の96.7%が基準を達成したのに対して、湖沼河川といった陸水域の水浴場では、1割が基準未達成という悪化傾向を示した。
 今回の報告書はEU25ヶ国、1万9965カ所の水浴場が対象とされている。EU旧15ヶ国に加え、6つの新加盟国が完全なデータを提出した。旧15ヶ国に比べるといくぶん水質は悪いが、旧15ヶ国にしても指令が効力を持って数年してようやく良好な結果を達成しえたことに留意する必要がある。
 水浴場は96.7%が基準を満たしており、2003年の96.8%とほとんど変わらない。新加盟国でも比較的良好で、キプロス86%、スロベニア89.5%となっている。
 陸水域の水浴場の遵守率は、2003年の92.3%から89.4%と際立って悪化している。新加盟国の遵守率は46%である。
 なお、旧加盟国の中には良からぬ傾向が一般化している。1つは指令を遵守できなくなった水浴場を、指令の対象にしなくてよいように公式の水浴場リストから削除すること、もう1つは遵守できていないとしてリストアップされた水浴場を遵守のための努力をせずに遊泳禁止にすることである。欧州委員会は関係する加盟国とこの問題について議論するつもりである。【欧州委員会環境総局】

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