一般財団法人環境イノベーション情報機構
UNEP 西インド洋汚染防止プロジェクトを打ち出す
【地球環境 海洋汚染】 【掲載日】2004.07.22 【情報源】国連/2004.07.06 発表
7月6日、西インド洋の汚染防止を目指す新たなプロジェクトが、第4回ナイロビ条約締約国会議の場で発表された。西インド洋は、世界中で最も野生生物の豊かな地域のひとつで、ジュゴンなど11000種類以上もの動植物が生息し、世界中のウミガメの約70%の生育地となっている。また周辺に住む約3000万人の人々は、海洋・沿岸資源に依存した生活を送っている。しかし、他の途上国と同様、無計画な都市化、未処理下水の排出、生息地の破壊、破壊的な漁業慣行、資源の過剰利用などによる影響にさらされている。
今回の汚染防止事業は、地球環境ファシリティ(GEF)、ノルウェー政府が1100万ドル(13億2000万円)を出資したもので、UNEPが実施する。東アフリカの沿岸8カ国を対象とし、陸地から川や海に排出される排水、化学物質、他の汚染物質等の抑制に関する行動計画の策定、汚染防止に関する法律等の強化、地域協力を行う予定である。【UNEP】