一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカエネルギー省、二酸化炭素の直接空気回収の実証プロジェクトに最大12億ドルを拠出
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2023.08.29 【情報源】アメリカ/2023.08.11 発表
アメリカエネルギー省(DOE)は、大気中から二酸化炭素を直接回収する直接空気回収(DAC)の技術を推進するため、テキサス州とルイジアナ州のCO2除去施設2ヶ所の開設プロジェクトを助成対象候補として選出し、今後の協議を経て合計で最大12億ドルを提供すると発表した。超党派インフラ法に基づいて発足した、地域のDACの中心となるハブを構築するプログラムからの資金となる。気候変動に対処するにはCO2の排出削減だけでは不十分で、大気中のCO2の除去が不可欠とされる。DACは過去に排出されたCO2を大気中から直接に除去し、回収されたCO2は永久的に地下に貯留されるか炭素含有製品に転換される。2件のプロジェクトは商業規模でのDAC施設の開設、操業の実証を担い、技術開発のほか地域社会の関与の可能性も探るという。
・ルイジアナ州カルカシュー郡 NPOのバテルなどが年間100万トンのCO2を大気中から回収。かつて化石燃料産業に従事していた労働者を中心に2,300人を雇用。
・テキサス州クレバーグ郡 石油大手のオクシデンタルの子会社などが年間100万トンを回収。2,500人を雇用。
【アメリカエネルギー省】