欧州委員会、北極圏が直面する課題への取組の強化を発表

【地球環境 その他(地球環境)】 【掲載日】2021.11.01 【情報源】EU／2021.10.13 発表

　欧州委員会は、平和で、持続可能な、繁栄する北極圏をめざす取組を提案し、気候変動、天然資源、地政学の上でEUにとって重要なこの地域に対し積極的に関わる姿勢を明らかにした。EUは世界の主たる経済プレーヤーとして北極の持続可能な開発とそこに暮らす人々の生活に責任を有し、またEUの環境フットプリントは北極の環境に大きな影響を与えている。EUの北極政策は2008年に初めて示されて以来、定期的に更新されてきた。今回の発表は2016年採択の声明を更新するものである。グリーンランドに欧州委員会の事務所を開設し、欧州グリーンディールとそれに基づく一連の法案、および持続可能なブルーエコノミーをめざす政策を中心として北極圏への関与を強化していく。以下の3点を主な目標とする。
　・平和的、建設的な対話と国際協力に寄与し、北極圏の安全と安定を保つ。
　・気候変動と環境破壊の生態学的、社会的、経済的、政治的な影響に対処する強い行動をとる。
　・先住民、女性、若者のニーズを重視した、総合的、包摂的、持続可能な地域開発を支援する。
【欧州委員会】