一般財団法人環境イノベーション情報機構
国連、気候関連の安全保障リスクへの対応を強化
【地球環境 その他(地球環境)】 【掲載日】2020.04.21 【情報源】国連/2020.04.02 発表
国連大学政策研究センター(UNU-CPR)は、国連及び関連機関が気候に配慮した紛争予防アプローチを策定するための新報告書を公表した。水資源、食糧安全保障、海面上昇、洪水のリスクや移住における気候関連の変化はすでに多くの国の対応の安定性に影響を与えている。
気候変動が紛争リスクの悪化に及ぼす影響への認識が高まるなか、国連は気候関連の安全保障リスクへの対応を強化している。グテーレス事務総長と主要加盟国は気候変動を国連の予防課題の中心としており、国連は紛争予防を容易にするため、立案や他機関との調整の強化、3機関に及ぶ気候安全保障メカニズムの構築等の施策を導入した。
報告書は、1)気候変動と暴力的紛争との関連に関する主要な研究を扱う文献レビュー、2)気候安全保障の動態に関する詳細な事例研究(バングラデシュ、ナイジェリア)、3)国連システムのための分野横断的な結論と提言を提供。分野横断的な提言として、間接的影響の分析、予測能力の強化、気候安全保障の優先及び広範な気候議論への提起等を挙げている。
【国連気候変動枠組条約】