一般財団法人環境イノベーション情報機構
国連環境計画、モントリオール議定書締約国会議がHFC段階的削減に合意したことを報告
【地球環境 オゾン層】 【掲載日】2016.11.01 【情報源】国連/2016.10.15 発表
国連環境計画(UNEP)は、ルワンダの首都キガリで開催されたモントリオール議定書第28回締約国会議が、エアコンや冷蔵庫などの冷媒に使われる代替フロンのハイドロフルオロカーボン(HFC)を段階的に削減する議定書改正に合意したと報じた。これによって、オゾン層の保護を継続しつつ、21世紀末までに温暖化を最大0.5℃抑えられるという。HFCの排出量は、中産階級が拡大している気温の高い途上国を中心に、毎年最大10%のペースで増加している。今回の改正では気温の高い国はHFCの段階的削減の速度を緩める特例が設けられた。先進国では2019年までにHFCの削減を開始し、途上国では2024年または2028年にHFCの使用量を凍結する。2040年代後半までに、すべての国がそれぞれの基準年比で使用量を15〜20%以下に抑えることになっている。各国は安価な代替物質の研究開発など、HFC削減のための十分な資金を提供することにも合意し、2017年に開催される次回の締約国会議で正確な投資額を決定する見込み。【国連環境計画】