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環境ニュース[海外]

国内の河川の水質は、まだ多くの対策が必要なレベル

水・土壌環境 水質汚濁】 【掲載日】2005.04.08 【情報源】ドイツ/2005.03.21 発表

 ドイツ連邦環境省は、ドイツ国内10の河川流域における水質調査結果の報告書「EU水枠組み指令―ドイツにおける状況 2004」を作成したことを発表した。これは、欧州委員会に提出された。
 調査結果によると、国内の河川の60%、地下水の50%は、対策を要する状況であるという。近年、連邦と連邦州は、浄水場の新規建設や改善に多くのお金を投資しており、その結果、給水施設から供給される飲料水の水質も向上している。また、産業施設は、より安全になり、排水量も減少するなど改善された。しかし、河川の状況はまだ不十分であることが明らかになった。
 トリッティン環境大臣は、「生態空間としての機能を保つために、河川は、再び、自然に近い状態に戻らなければならない。河川の保護とその利用は、同等の価値を持っている。多くの利害関係者が関わる河川政策は、正しいバランスを保つ必要がある。河川をめぐる主要な問題は、今日、もはや産業施設によるものではなく、産業化された集約的な農業によるものだ。農薬利用に伴う拡散性の有害物質の混入や、栄養分の河川への負荷に対する対策が急務である」と述べた。
 連邦州は、EU水枠組み指令に対する義務を負っている。連邦州は、2006年には、監視プログラムを利用できる状態にし、2009年には対策プログラムの作成と全ての河川地域における管理計画を提出しなければならない。
 EU水枠組み指令は、2015年までに、河川の水質を「良好な状態」とすることを目的にしている。これには、生態学的・化学的な水質保全のみならず、河川の形態もポイントとなる。

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