イギリス・ハンガリー　EU新化学物質規制案の合理化を提案

　EU各国の経済担当閣僚は、11月25日、EU新化学物質規制案の大幅な合理化を目指す提案について審議する。昨年提案された欧州委員会案に対しては、競争力や雇用に打撃を与えるという批判が出ていた。
　合理化案は、イギリスとハンガリーによって提案されたもので、「一つの物質について、一回の登録」で済むようにするという原則を打ち出している。この提案では、データをまとめたり、化学物質を登録したりする際のコストを、企業が分担できるようになる。同提案の支持者は、この提案によって、企業のコストを大幅に削減し、動物実験を最小限にすることができると期待している。
　合理化案については、全ての企業が歓迎しているわけではなく、商業的に微妙な情報を競争相手に渡すか、さもなければ、化学物質の登録にかかるコストを全て自分で負担するか　選択を強いられるとしてしている。
【イギリス環境・食糧・地方事業省】