一般財団法人環境イノベーション情報機構
バイオマス研究のため新たな作業部会を設置
【エネルギー バイオマス】 【掲載日】2004.11.04 【情報源】イギリス/2004.10.15 発表
イギリス政府は、10月15日、バイオマスの生産を促進するため、新たに作業部会を設置すると発表した。同部会の会長は、全国農業者連合会の元会長、ベン・ジル卿が務める。作業部会では、バイオマスの需要・供給を促して、再生可能エネルギー目標の達成を目指すとともに、農業、林業、地方経済の活性化を試みるつもりだ。また、ウィッティ食糧・農業大臣は、エネルギー生産に必要なバイオマスの収穫、貯蔵、加工及び供給を支援するため、新たなバイオエネルギー・インフラ・スキーム(350万ポンド、約6億8000万円)を公表した。バイオマスは、再生可能エネルギー源を増やし、温室効果ガスを削減する、政府の計画の要である。政府は、2002年以降、バイオマス・プロジェクトのために、資本補助金として6600万ポンド(約129億円)を投資してきた。政府の再生可能エネルギー目標では、電気供給者に対し、2015年までに、再生可能エネルギーから生産されるエネルギーを15%とするよう求める。
なお、政府は、同日、環境汚染に関する王立委員会(RCEP)に対し、バイオマスに関する回答書を発表している。RCEPは、バイオマスが化石燃料に代わって熱や電気を生成するようになれば、CO2排出量の削減に大いに貢献するだろうという見解を示していたが、政府は、今回の回答書の中で、この見方に同意している。【イギリス環境・食糧・地方事業省】