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環境ニュース[海外]

殺虫剤中毒 子供は深刻なリスクに直面している

健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2004.10.21 【情報源】国連/2004.10.05 発表

 UNEP、国連食糧機関(FAO)、世界保健機構(WHO)は、大人と比べて、子供は、より深刻な殺虫剤リスクに瀕しているとする報告書「子供の殺虫剤中毒:問題提議と行動のための情報」を公表した。
 殺虫剤の被害に遭っている子供の総数は不明だが、多くの国の経験から、その数は多いとして、同報告書は、被害の大きさと改善の必要性を訴える。
 殺虫剤中毒は、呼吸、飲食、皮膚などを通じて引き起こされる。特に途上国での被害は深刻で、殺虫剤中毒による死者の99%は途上国で発生している。
 子供は、成長のために、体重当たりの食料・水摂取量が多いこと、また、地面の近くで遊んだり、ものを口に入れたりする機会が多いこと、児童労働の多い貧困地域では、十分な知識や装備(手袋やマスク)も無い状況で殺虫剤を扱うことが多いことなどから、大人よりも、被害が深刻になる。
 同報告書は、殺虫剤中毒を削減するために、家庭や職場で、子供が殺虫剤に曝露するような汚染源を取り除くこと、総合的害虫管理によって殺虫剤の使用量を削減すること、殺虫剤の取り扱いや曝露防止策について訓練を実施すること、テレビやラジオを通じて情報を提供し、教育キャンペーンを実施することなどを提言している。【UNEP】

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