一般財団法人環境イノベーション情報機構
UNEP 国際オゾン層保護デー 臭化メチル対策の強化をアピール
【地球環境 オゾン層】 【掲載日】2004.10.06 【情報源】国連/2004.09.16 発表
9月16日は国際オゾン層保護デー。UNEPのテプファー事務局長は、オゾン層破壊物質である臭化メチルの問題を取り上げ、今日、世界で使用されている本当の量について、「深刻な知識のギャップがある」と指摘した。事務局長は、各国に対して、UNEPのオゾン担当局による世界規模の調査を支援し、化学物質の正確な使用量を報告するよう求めた。臭化メチルは、農業分野において、いくつかの主要な用途での使用が段階的に廃止されてきている。しかし、輸出前の防疫など害虫駆除のための使用については、削減対象外となっており、これが全体量の5分の1近くに上っていると指摘する専門家もいる。11月には、プラハで国際会議が開催され、2005年以降における、こうした不可欠用途使用量の取り扱いについて検討する予定である。
なお、国際オゾン層保護デーの記念行事を支援するため、UNEPではガイダンスや資材を用意している。目新しいものとしては、普及啓発用のアニメーションビデオ「オッジー・オゾン」がある。主役となるオゾン分子の「オッジー・オゾン」が、オゾン層を破壊している原因を突き止める旅に出るストーリーで、子供たちが紫外線から身を守る方法についても紹介する。英語、フランス語、スペイン語で提供されているが、各国政府により、15カ国語に翻訳され、9月16日には、56カ国で放映された。【UNEP】