一般財団法人環境イノベーション情報機構
カナダ政府 自動車業界と排ガス対策で覚書
【大気環境 交通問題】 【掲載日】2001.06.21 【情報源】カナダ/2001.06.11 発表
カナダ連邦環境省は6月11日、カナダ自動車製造業協会(the Canadian Vehicle Manufacturers’ Association :CVMA)、国際自動車製造業協会カナダ支部(theAssociation of International Automobile Manufacturers of Canada:AIAMC)および加盟各社と、乗用車・小型トラックの排出ガス規制についての覚書を取り交わしたことを発表した。これはカナダおよび米国市場向けに製造・販売される2001〜2003年モデル車に適用されるもので、あくまでも自発的な取り極め。アンダーソン環境大臣は、技術革新により排ガスは低下しているが、自動車の台数は増加していることから、自動車業界の自発的な取り組みと政府との連携を高く評価する声明を発表した。
政府は今年後半に、カナダ環境保護法(the Canadian Environmental Protection Act)に基づき、2004年以降発売のモデルを対象にしたさらなる排出ガス削減を定めた規制を出す予定で、今回の覚書はその導入的役割となる。
また、2002年から施行されることが決まっているガソリン含有硫黄分に関する規制では、2005年までに現在の硫黄分レベルを90%まで削減することを目標としている。
今回の覚書に関し、各協会からは好意的な反応と、さらなる業界努力を目指す旨の声明が発表されている。【カナダ連邦環境省】