一般財団法人環境イノベーション情報機構
欧州委員会、非輸送用エンジンの新排出基準を提案
【大気環境 大気汚染】 【掲載日】2001.04.04 【情報源】EU/2000.12.20 発表
欧州委員会は、ガソリンエンジンを備えた小型機械からの大気汚染物質(CO、HC、NOx)排出を規制する手法の提案を採択した。対象となるエンジンは、芝刈機、チェーンソー、除雪機などに使われている。この提案は、揮発性有機物質(VOC)の排出削減、地上レベルオゾンの形成防止に貢献する。 提案は2段階の数量規制からなり、第1段階では、指令発効後18ヶ月以内に達成すべきもの、第2段階は2004年から2010年までの間に達成すべきものである(エンジンのタイプによって異なる)。第2段階まで全て実施されると、いわゆる携帯エンジン(handheld engine)からの排出は、現在のものより80‐85%減少する。加えて、技術の進歩により、燃料も約30%節減できるため、コストの増大は制限され、現在の製品より割安になる場合もあるという。
この基準は、米国EPAとの緊密な協力のもとに策定され、高いレベルの環境保護をもたらす世界規模の一連の基準となるだろう。【欧州委員会環境総局】