一般財団法人環境イノベーション情報機構
EPA 2種類のディーゼル排気粒子の毒性等の比較に関する研究結果を公表
【大気環境 大気汚染】 【掲載日】2004.06.15 【情報源】アメリカ/2004.06.02 発表
「環境健康展望(Environmental Health Perspective)誌」6月号では、2種類の異なるディーゼル排気粒子のサンプルにつき、組成、毒性および突然変異誘発性を比較した、EPAの研究者による2つの研究が掲載されている。これら2種類のディーゼル排気粒子のサンプルは、フォークリフトおよび自動車の排気ガスから採取されたものであり、過去10年間にわたり健康影響の研究に用いられてきたものである。今回の研究は、これら2つの排出源を比較する初めての研究である。この研究では、2つのディーゼル排気粒子が、異なる物理的・化学的性状を有し、バクテリアへの突然変異誘発性及びマウスの肺への毒性についても、異なる影響を及ぼすことが明らかとなった。
今回の研究、およびそれに対するコメントでは、排気粒子の組成、およびすべての種類のディーゼル排出源に関する潜在的な健康影響を理解するために、追加的な調査が必要であるとされている。【EPA】