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環境ニュース[海外]

市町村廃棄物処理が環境及びヒトの健康に及ぼす影響を調査

ごみ・リサイクル ごみ処理】 【掲載日】2004.05.21 【情報源】イギリス/2004.05.06 発表

 イギリス政府は5月6日、市町村廃棄物処理が環境及びヒトの健康に及ぼす影響に関する調査結果を発表した。これは、市町村廃棄物処理の影響について、イギリス及び海外の膨大な文献を集め、焼却処理埋立て処理など廃棄物処理を行う主な市町村を調べたもの。この結果、現在行われている市町村廃棄物処理が、環境やヒトの健康に及ぼす影響は、他の日常行動と比べると僅かであることが明らかとなった。
 調査結果のポイントは以下のとおり。
●市町村固形廃棄物焼却処理に伴うダイオキシン排出量は、イギリスの全排出量の1%にも満たない。一方、調理や暖房用の石炭燃焼から排出されるダイオキシンは全体の18%を占める。
●NOxのうち、市町村固形廃棄物から排出されるのは、全体の1%に満たない。全体の42%は道路交通によるもの。
●土壌や水への排出、埋立て以外の廃棄物処理の方法(コンポスト化、機械的生物学的処理、嫌気性発酵など)等の分野については、文献が少なく、科学的な不確実性が高い。
 なお、廃棄物焼却場及び埋立処分場に関しては、ガンなどの病気との関連についても調査が行われたが、ヒトの健康に影響を及ぼすという決定的な証拠は得られなかった。この調査結果は、王立協会のピア・レビューを経ている。【イギリス環境・食糧・地方事業省】

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