一般財団法人環境イノベーション情報機構
イギリス産業界 ノニルフェノール等の段階的廃止に関する自主協定
【健康・化学物質 環境ホルモン】 【掲載日】2004.05.18 【情報源】イギリス/2004.04.29 発表
環境ホルモンの一種とされるノニルフェノール等の段階的廃止を目指す提案が、産業界の自主的プログラムに関する協議を経て、最終的に確定された。産業界の自主協定の一環として、ノニルフェノール及びノニルフェノールエトキシレートの生産者は共同で、また顧客とともに、安全な代替品を模索する。また、ユーザー企業は、自主的に、ノニルフェノール類、オクチルフェノール類の最も危険な利用を段階的に廃止する。今回の動きは、独立機関のイギリス化学物質関係者フォーラムにより促されたもの。同フォーラムは、化学物質によるリスクを規制する、EUの法制化の動きが極めて遅いと政府に勧告し、自主的な行動をとるよう産業界に勧めた。今回の協定は、来年に施行されるEU法令(ノニルフェノール及びノニルフェノールエトキシレートの利用禁止)に先駆けたものである。また、オクチルフェノール及びオクチルフェノールエトキシレートについては、法制化の検討がいまだに初めの段階にあるため、この協定は特に有意義なものとなる。【イギリス環境・食糧・地方事業省】