一般財団法人環境イノベーション情報機構
全国の土壌汚染状況に関する最新情報を更新
【水・土壌環境 地下水/土壌汚染】 【掲載日】2004.05.17 【情報源】オランダ/2004.04.29 発表
オランダ住居・国土計画・環境省は、同省のWEBサイトで、土壌汚染に関する追加的な調査結果を公表した。調査は、土壌汚染に関するデーターベースを利用したもので、データベースには最新の全国土壌汚染マップが含まれている。最新の目録では、汚染が疑われるサイトの数は60万地点に上っており、これは、前回のデータ(1997年)の2倍に上る。同省が、実際に土壌が汚染されている地点及び汚染の可能性のある地点を全て図示するよう求めたことに対し、州及び市町村が、リスクの高い企業が存在する場所あるいは存在していた場所を特定できるよう、過去の文書等を参照したために、こうした結果となった。過去の経験からして、このうち、実際に浄化が必要な場所は、10%程度、約6万地点と思われる。
汚染の著しい地点の多くでは、過去20年ほどの間、対策がとられている。今後数年間は、汚染が疑われる地点について、実際に汚染されているかどうか判断するための調査が行われる。同省は、2030年までに、オランダの全ての土壌汚染を完全に管理下に置くことを目標としている。この経費は、約200億ユーロ(2兆4000億円)に上る。なお、浄化対策の必要性は、土地の現在の利用、あるいは将来の利用とつなげて判断される必要がある。
週及び市町村は、2004年末までに、マップと汚染が疑われる地点の概況に、市民がアクセスできるようにしなければならない。また、汚染が疑われる地点に関して集められた全ての情報は、2005年に、国のWEBサイトで公表される予定である。【オランダ住宅・国土計画・環境省】(英語版)