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環境ニュース[海外]

NOx排出権取引プログラム 成功中

大気環境 大気汚染】 【掲載日】2001.05.21 【情報源】アメリカ/2001.05.10 発表

 5月10日、オゾン移動委員会(Ozone Transport Commission: OTC)は、「2000年 OTC NOx予算計画遵守報告書」("2000 OTC NOx Budget Program Compliance Report")を公表。同報告書によると、北東部州におけるNOxの排出をコントロールするための、排出権取引プログラムは、引き続き成功していることが明らかになった。
 NOxは、連邦で最も広範囲に渡る大気汚染物質である、地上レベルオゾン(スモッグ)の主要な構成要素である。地上レベルオゾンは、呼吸器官を刺激し、呼吸能力を害し、様々な呼吸疾患を引き起こす。
 排出取引プログラムに参加している州では、NOxの排出が法定の排出限度より11%低く、1990年レベルより60%以上も削減された。このプログラムは、1999年に開始されたもの。なお、酸性雨対策のために、1995年から発電所からのSO2の排出権取引が始まっているが、NOxの排出権取引はこれに次ぐものである。
 OTCは、大気浄化法1990年改正に基づき、北東部の州のNOx排出削減の努力をよりよく調整するために議会によって設置された組織。OTCは連邦政府と地方政府との間のユニークなパートナーシップを構築し、EPAに対し、NOxプログラム実施の援助を求めた。この取引プログラムは、低コストでNOxの排出を相当程度削減するために、EPAおよびOTCのような州の機関がよきパートナーととなりうることを示した。【EPA】

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