欧州議会・閣僚理事会　道路走行車両以外のディーゼルエンジンに対する排出基準の強化に合意

　欧州議会と閣僚理事会は、10月21日、道路走行車両以外のディーゼルエンジン（建設用機械、機関車、軌道車、内陸水路用船舶で利用される）からの排出を削減する指令について合意に達した。もし何の対策もとられなかった場合には、これらのエンジンからの排出は、2020年までに道路走行用車両からの排出と同じレベルに達するとする予測もあり、技術的・経済的に可能なところから対策を講じていく必要性が指摘されていた。
　新指令は今年末までには施行される。新しい排出基準は、第1段階が2006年から、第2段階は、アメリカの規制と平行して、2010年から適用される（完全実施は2014年から）。第2段階の基準は、現行基準より、平均して10倍厳しいものとなる。なお、新しい指令では、EU・アメリカ間の貿易を促進するよう、相互の立法を調整することも盛り込まれている。【欧州委員会環境総局】