欧州議会・閣僚理事会　セベソII指令の改正に合意

　欧州議会及び閣僚理事会は、9月9日、セベソII指令の改正に合意した。改正後の指令では、公衆への情報提供、緊急事態に対する訓練、下請け企業の参加など、多くの分野で対策が強化された。また、大規模事故の影響を受けそうな地域を示すリスクマップを作成するよう、事業者に義務付ける。加盟国に対しては、自国領域のすべての「セベソ・サイト」に関する最小限のデータを欧州委員会に提出するよう義務付けられた。
　エンスヘーデ（オランダ）、トゥルーズ（フランス）の事故をうけて、硝酸アンモニウム、爆薬、花火のような物質もセベソII指令の対象に含めるよう拡大され、また、土地利用計画に関する規定も強化された。【欧州委員会環境総局】