地上レベルオゾンに対する新指令を施行

　9月9日、地上レベルオゾンから、人間及び植物を保護することを目的として、新たなEU指令（2002/3/EC）が施行された。今年の猛暑のため、EUの多くの地域で、地上オゾンレベルが記録的に高くなった。地上レベルオゾンは、特に高齢者や子供といった影響を受けやすいグループに深刻な健康問題を引き起こす。
　新指令により、加盟国は、大気中のオゾン濃度が180マイクログラム／m3を超えた場合には公衆に情報を提供し、さらに240マイクログラム/m3を超えた場合には警報を発するとともに、交通規制などの対策を検討しなければならない。また、指令は、人間の健康や植物を保護するための長期目標を定め、可能な限り、2010年までにEU全体で達成することとしている。【欧州委員会環境総局】