一般財団法人環境イノベーション情報機構
EPA クリア・スカイ法の成果に関する最新の予測を公表
【大気環境 大気汚染】 【掲載日】2003.07.16 【情報源】アメリカ/2003.07.01 発表
EPAは7月1日、「2003年クリア・スカイ法(Clear Skies Act of 2003)」により全国の大気質が著しく改善されることを証明する、最新のモデル予測結果を公表した。今回の分析では、クリア・スカイ法、政府が提案している自動車以外のディーゼル・エンジンに関する規則、及び自動車・トラック・産業用ボイラーに対する汚染規制といった既存の手段の組み合わせにより得られる効果を検討した。これによると、2020年までに、全国のほぼ全ての地域で、粒子状物質に関する基準が達成されることになる。また、全国大気質基準に適合していないアメリカ東部地域に居住している1800万人以上の人が、クリーンな大気を享受できるようになるという。
クリア・スカイ法は、完全に実施されると、2000年レベルと比較して、発電施設から排出されるSOx、水銀及びNOxを約70%削減できると見られている。今回の予測では、同法により、国立公園や自然保護区域における可視範囲が拡大し、30億ドル(3600億ドル)を超える利益が得られるという。【EPA】