一般財団法人環境イノベーション情報機構
発電所からの汚染排出削減提案 排出量取引も視野に
【大気環境 大気汚染】 【掲載日】2003.07.15 【情報源】イギリス/2003.06.30 発表
イギリス政府は6月30日、発電所や大型工場からの汚染物質の排出を削減する提案を発表し、産業界や環境グループとの協議を開始した。今回の提案は、大型火力発電所に関するEU指令(Large Combustion Plants Directive:LCPD)を実施するためのもの。この指令は2001年に採択され、2024年までにイギリス国内で、SO2 70万トン、NOx 95万トンの排出を抑制すると推定されている。LCPDでは、個々の発電所について排出上限値を設定する方法、あるいは国全体の排出上限値を設定し、産業界が排出権を売買する方法という2つの方法のいずれかを選択する必要がある。イギリス政府は、後者の方法が産業界に柔軟性を与えると考えており、産業界も年間2億5000万ポンド(約475億円)の実施費用を節約できると見積もられている。【イギリス環境・食糧・地方事業省】