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環境ニュース[海外]

EPA 有害物質排出インベントリー最新版を公表

健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2001.04.19 【情報源】アメリカ/2001.04.11 発表

 4月11日、EPAは、連邦全体の工場からの有害物質の排出量に関する年次報告書を公表。最新版である、1999年有害物質排出インベントリー(Toxics Release Inventory: TRI)によると、いくつかの産業において排出が減少し続けていることが明らかになった。また、EPAは、企業の報告要件を段階的に緩和することも発表した。
 1986年緊急計画及び周辺住民の知る権利法(the Emergency Planning and Community Right-to-Know Act of 1986: EPCRA)は、産業施設に対し、毎年、大気、水および土壌に放出される有害化学物質の量を公式に報告することを求めている。EPAは、提出されたデータを分析。全体として、644の有害化学物質および有害化学化合物について、大気・水・土壌中への排出、その他廃棄に関する情報を把握している。
 今回の報告によると、化学物質の排出は、12年間で、製造業において46%、約15億ポンド(68万トン)減少している。1998年から1999年にかけての1年間の減少は、2.5%にのぼっている。
 廃棄物について見てみると、総量は、1991年に施設が他の廃棄物管理データを提出するようになって以来、5%(約10億ポンド、45万4000トン)増加している。1998年から1999年の1年間の増加について見てみると、1.4%(3億2300万ポンド、14万7000トン)であった。
 1998年から1999年にかけての排出総量が最も増加していたのは、鉱山施設で、11.7%、重量にして4億1630万ポンド(18万9000トン)の増加が報告された。
 なお、企業の報告を容易にするために、EPAは「TRIAL」という新しいコンピュータ・ソフトを導入した。これは、報告施設がすべてのTRI報告規制およびこれらの規制を解釈したガイダンスすべてに簡単にアクセスすることができるようにするもの。このシステムは、EPAのTRIのウェブサイトで入手でき、また、企業に提供されたソフトウェア集にも含まれている。
 1999年TRIとTRIプログラムに関する背景情報 →http://www.epa.gov/tri で入手可能。
 特別なリサーチ・ツール、TRIエクスプローラーは、ウェブページのリンクから入手可能。これは、郡ごとのデータの評価を提供するものである。住民は、州または連邦レベルで、施設ごと、化学物質ごと、地域ごとまたは企業ごとにデータを選び出すことができる。【EPA】

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