一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[海外]

ドイツ連邦内閣 化学物質法改正のための第7次政令を承認

健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2003.06.02 【情報源】ドイツ/2003.05.21 発表

 5月21日、ドイツ連邦内閣は、化学物質法改正のための第7次政令を承認した。これは、3つのEU指令を国内法に転換するもの。ヒ素、アゾ染料、及び難燃剤等、環境に有害な物質の使用を制限するものである。
 ヒ素は、癌の病因となり、木材の防腐剤(CCA剤)等に使用されている。
 2003年1月6日付けEU指令(2003/2/EG)において、ヒ素を含んだ木材防腐剤の輸入と使用が制限された。また、アゾ染料に関するEU指令は、2003年1月6日に定められた(2003/3/EG)。アゾ塗料は、水中の生物に危害を及ぼす物質である。さらに、2003年2月6日には、指定された難燃剤の輸入と利用を制限するEU指令(2003/11/EG)が定められた。ペンタ臭化ジフェニルエーテルは、指定された物質の一つであり、家具やクッションに利用されている。これらの物質は、長期間吸い込むこと、もしくは肌と接触することにより、健康に被害を及ぼす。また、母乳を通じ、乳児に危害を及ぼすこともある。ペンタ臭化ジフェニルエーテルとオクタ臭化ジフェニルエーテルは、長期的に蓄積し、削減が困難な物質である。これらは、脂肪溶解度が高いことから、食物連鎖を通じ、脂肪組織の中に濃縮する。
 政令の施行には、連邦参議院の承認が必要である。【ドイツ連邦環境省】

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース