一般財団法人環境イノベーション情報機構
ドイツ、内閣が洋上風力エネルギー法(WindSeeG)改正案と送電網費用の補助金に関する法案を承認
【エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2026.09.18 【情報源】ドイツ/2026.09.02 発表
ドイツ連邦内閣は、洋上風力エネルギー法(WindSeeG)改正案と、送電網費用の補助金に関する法案を承認した。洋上風力エネルギー法改正案では、年間平均3ギガワットの安定的な導入を目指し、過剰設備を避けながら長期的な投資環境を整える。
入札制度は2段階方式とし、市場原理を優先しながらもリスクが過大となる場合には市場を支援する。
また、洋上風力発電所の送電網接続容量を最大20%上回って建設することを可能にし、送電設備の利用効率を高め、コストの削減を図る。
風車間の遮蔽効果を抑えるほか、事業の運用期間を25年から35年に延長し、事業の採算性を改善する。
北海の産業や重要インフラのレジリエンス強化、事務手続きの負担の軽減も含まれている。
一方、送電網費用に対し、年間55億2500万ユーロの補助も決定した。
制度は2029年末まで実施され、電力利用者の負担軽減と産業の競争力強化を図る。財源には気候・変革基金(KTF)が当てられる。
ドイツ連邦経済・エネルギー省(BMWE)のライヒェ大臣は、洋上風力発電の拡大には大きな可能性がある一方、従来の制度では事業の実現に課題があったと指摘し、今回の改革で投資の確実性と入札の現実性を高め、送電網を効率的に活用するとともに、実際の発電量に応じて支援する仕組みに改めることで、ドイツのエネルギー供給と欧州の洋上風力産業を強化し、エネルギー転換を着実に進めるとの考えを示した。
両法案は今後、ドイツ連邦参議院とドイツ連邦議会に送られる。
【ドイツ連邦経済・エネルギー省】