一般財団法人環境イノベーション情報機構
世界経済フォーラム等、エネルギー移行に向け南部アフリカの重要鉱物への投資拡大が急務と強調
【エコビジネス 環境と経済】 【掲載日】2025.09.17 【情報源】国際機関/2025.08.29 発表
世界経済フォーラム(WEF)は南部アフリカ開発銀行と共同で、南部アフリカの重要鉱物投資の現状を分析した報告書を発表し、クリーンエネルギーと低炭素技術への世界的な需要急増に対応するため、同地域の重要鉱物に対する投資拡大が急務と強調した。サハラ以南アフリカは、銅、コバルト、リチウムなどエネルギー移行に不可欠な重要鉱物が豊富で世界の既知埋蔵量の約3割を占める。
しかし、世界の探鉱投資に占めるアフリカの割合は1割に満たず、潜在能力に対し資金不足が顕著である。
報告書は、資金調達上の8つの主要な障壁(政策の不確実性、投資リスク、エネルギーアクセス、輸送障壁、イノベーションの遅れ、工業化速度、技能不足、需要変動)を特定し、再現可能かつ拡張性のある解決策を提示。
具体例として、コンゴ民主共和国(DRC)とザンビアの鉱区をアンゴラの港と結ぶロビト回廊鉄道構想、再生可能エネルギーを活用したナミビアのグリーン製鉄事業、投資環境や地域の参加を促進し銅生産拡大を目指すザンビアの鉱業政策改革を紹介している。
【世界経済フォーラム】