一般財団法人環境イノベーション情報機構
ドイツ、2025年上半期の再生可能エネルギー電力の割合が減少
【エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2025.08.08 【情報源】ドイツ/2025.07.17 発表
ドイツ連邦環境庁(UBA)は、2025年上半期の総電力消費における再生可能エネルギーの割合が54%となり前年同期と比較し5%減少したことを公表した。この減少の要因として冬と春の風況が弱かったことによる風力発電の減少(18%減少)、乾燥した気象条件の影響を受けた水力発電の減少(29%減少)が挙げられている。
一方で良好な日射量と発電設備の増設により太陽光発電は27%増加、さらに再生可能エネルギー由来の熱供給が10%増加、また運輸部門における再生可能エネルギーの利用の増加も記録された。
メスナー長官は、「この状況は気候条件に左右されたものであり、再生可能エネルギーの多様化の重要性を示すもの」だと述べ、「すべての部門において再生可能エネルギーを着実かつ迅速に進めること、そして高性能な電力網と十分な蓄電インフラを組み合わせることでのみ、気候に配慮したエネルギーシステムを実現できる。」と述べた。
このデータは、ドイツ連邦経済・エネルギー省(BMWE)の委託を受け、再生可能エネルギー統計作業部会(AGEE-Stat)が作成したもの。
再生可能エネルギー統計作業部会は最新の利用可能なデータに基づき、年次報告書に加えて、月次および四半期ごとのデータを定期的に報告している。
【ドイツ連邦環境庁】