一般財団法人環境イノベーション情報機構
ドイツ 、グリーンテック産業の発展を示した「グリーンテック・アトラス2025」を公表
【エコビジネス その他(エコビジネス)】 【掲載日】2025.07.18 【情報源】ドイツ/2025.06.25 発表
ドイツ連邦環境・気候保護・自然保護・原子力安全省(BMUKN)は、グリーンテック産業の発展状況を調査した「グリーンテック・アトラス2025」を公表した。これによると、ドイツにおいてグリーンテック産業は他の産業部門と比較して明らかに速く成長しており、世界貿易にも強く統合し、多くの状況で技術革新を推進する役割を担っているとしている。
また、ドイツのグリーンテック関連の特許申請数はアメリカと日本に次ぐものであり、グリーンテック産業は、気候や環境において重要な意味を持つだけでなく、ドイツ経済の回復力と競争力に貢献する重要な産業であることが示されている。
現在、ドイツにおける就業者の約7.5%、国内総付加価値の9%、輸出の8.4%がこの産業によるものであり、さらに2023年の総付加価値は3,140億ユーロとなり、2010年以降、年間平均で約5%増加しているという。
特に再生可能エネルギー、環境に配慮したモビリティ、エネルギー効率の分野での成長が著しい。
調査では、この産業の今後の発展は、気候中立や循環型経済といった政策目標がどれだけ一貫して、そして持続的に追求されるかに大きく左右されるとしており、将来的には、ドイツのグリーンテック分野における総付加価値は、2045年までに6,200億ユーロ以上に達する可能性を指摘している。
また、世界市場全体でも、気候中立や循環型経済の定着次第で、グリーンテック産業はさらに30%成長する見込みであるとしており、この見通しを戦略的に支援することにより、経済発展、持続可能な雇用の創出、そして気候・環境保護の3分野が実現できるとしている。
【ドイツ連邦環境・気候保護・自然保護・原子力安全省】