一般財団法人環境イノベーション情報機構
世界気象機関、2024年の欧州の気候変動指標を報告
【環境一般 調査/研究】 【掲載日】2025.05.02 【情報源】国際機関/2025.04.15 発表
世界気象機関(WMO)は、報告書「欧州の気候状況2024年」を公表した。コペルニクス気候変動サービス(C3S)と共に作成したもので、要点として以下を挙げている。
・降雨量は東西で極めて対照的(西欧では1950年以降の年間降雨量の上位10に入る)
・観測史上最も高温の年(約半分の地域で高温記録を更新)
・洪水は2013年以降で最も広範囲に発生(河川網の約3分の1が洪水閾値の「高」レベル以上に該当)
・電力生産に占める再生可能エネルギー発電の割合は過去最高(45%)
・都市における気候変動適応の取組が進展
この他の主な内容は次のとおり
・平均海面水温は平年を0.7℃上回り過去最高を記録した。
・熱ストレスが「強い」、「非常に強い」、「極端に強い」に該当する日数はいずれも過去2番目に多かった。
・寒冷ストレスが「強い」又はそれ以上に該当する日数は過去最少となった。
・氷河はすべての地域で縮小した。
・霜降日が90日未満の地域の面積は過去最大となった。
・ポルトガルでの森林火災では欧州の年間総焼失面積の約4分の1に相当する面積が焼失した。
【世界気象機関】