一般財団法人環境イノベーション情報機構
国際再生可能エネルギー機関、2024年の再エネ発電容量の成長率は過去最高と報告
【エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2025.04.10 【情報源】国際機関/2025.03.26 発表
国際再生可能エネルギー機関(IRENA)は、報告書「再生可能エネルギー統計2025年版」を発表した。これによると、2024年の世界の再生可能エネルギー(再エネ)発電容量は、前年から585ギガワット(GW)増の4,448GWとなった。
年成長率は15.1%で過去最高を記録した。
世界の新規発電容量全体に占める再エネ発電容量の比率は92.5%に達している。
継続的な成長は、再エネが経済的に成り立ち、容易に導入可能であることの証左だという。
ただそれでも、2030年までに再エネ発電容量3倍にするという世界目標には届かない(注)。
また、進捗には地域差もあり、新規再エネ発電容量の大半はアジア地域におけるものである(うち中国が約64%)。
一方、同発電容量に占める比率が最低だったのは中米・カリブ海地域である(前年比では3.2%増)。
IRENAは、各国が次期NDC(国別約束)の提出機会を利用して野心的な目標を設定し、国際社会がグローバルサウスの野心に対する支援を強化して地域差を埋めることが必要だと報告している。
(注) 目標は11.2テラワット(TW)。達成するには、再エネ発電容量を2030年まで毎年16.6%ずつ増やす必要がある。
【国際再生可能エネルギー機関】