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環境ニュース[海外]

ドイツ、2030年の気候保護目標値の達成は可能

環境一般 調査/研究】 【掲載日】2025.03.28 【情報源】ドイツ/2025.03.14 発表

ドイツ連邦環境庁(UBA)はドイツ連邦経済・気候保護省(BMWK)と共同で、2024年の温室効果ガス排出量予測値、2025年の排出量予測値並びに長期的な排出量の推移予測値を算出し、公表した。
これによると2024年のドイツの温室効果ガス排出量は前年比で3.4%減少(CO2換算で排出量は6億4900万トン)となり、法定年間排出枠(6億9340万トン)を下回る見込みであることが示された。
2025年の予測値では、2030年までに1990年比で温室効果ガス排出量を65%削減する目標は、既に実施されている気候対策によって達成可能としている。

一方で、ドイツがEUの排出分担規則( ESR)で定められている目標を達成できない可能性が高いことが確認されている。
2021年から2030年における総排出量の不足分はCO2換算で2億2600万トンに達するとしている。
主に交通部門と建物部門での削減不足が原因であり、これらの部門の削減に迅速に対応しない場合、CO2価格が急上昇し、他のEU加盟国への罰金が高額になるリスクがあるという。
連邦環境庁は、これらの罰金のための資金は、ドイツ国内での転換と温室効果ガス削減のための投資に使うべきだと指摘している。

ドイツ連邦経済・気候保護省のハーベック大臣は、「世界3位の経済大国として、経済成長を維持しながらも温室効果ガスの削減は可能であえることを示した。
この3年間で私たちはドイツを気候保護の取り組みを前進させ、その基盤を築いた。次の連邦政府の課題は、経済転換を引き続き支援し、気候目標達成を目指し投資を続けることだ。」と述べた。

【ドイツ連邦環境省】

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