一般財団法人環境イノベーション情報機構
欧州委員会、水浴場の水質に関する指令と海洋戦略枠組指令の達成度を評価
【水・土壌環境 その他(水・土壌環境)】 【掲載日】2025.03.25 【情報源】EU/2025.03.06 発表
欧州委員会は、水浴場の水質に関する指令(2006年)と海洋戦略枠組指令(2008年)の達成度の評価結果を発表した。両指令とも一定の成果をあげているが、他の枠組・法令との関連付けの強化や事務作業の簡素化を図る必要があるという。水浴場指令は、域内2万2,000ヶ所の水浴場の水質を管理し、環境と利用者の健康を保護する。
2023年に、水浴場の85%以上が「優良」で、96%が最低水質基準を満たしているが、EUのワンヘルスとクリーン競争力の両目標に合わせ、なお現状の保護レベルを向上する余地がある。
海洋戦略枠組指令は、2020年までに良好な海洋環境の確保という目標の完全達成はできなかった。
指令の規制・統制力の弱さ、他の枠組との不十分な連携、政策的な優先度の低さなどが達成を阻んだ。
しかし、海洋生物の多様性保護と海洋資源の持続可能な利用のための枠組の策定、加盟国間の協力体制の確立などの成果があり、海洋と海洋への人為的影響についてのデータと知識の集積が使い捨てプラスチック指令など法令の採択へつながった。
【欧州委員会】