一般財団法人環境イノベーション情報機構
欧州委員会、自動車産業の競争力強化へ行動計画を公表
【エコビジネス その他(エコビジネス)】 【掲載日】2025.03.24 【情報源】EU/2025.03.05 発表
欧州委員会は、以下を旨とするEUの自動車産業のための行動計画を公表した(注)。・イノベーションの加速とクリーンなモビリティへの移行
人工知能(AI)搭載のコネクテッドカーや自動運転車に関する同盟を立ち上げ、次世代自動車の開発を支援する。(2025〜2027年に官民投資約10億ユーロを充てる)
また、自動運転車の規制面の整備を進める。
・CO2排出規制の緩和
乗用車とバンのCO2排出規制について、自動車メーカーが未達かどうかの判断基準を3年間の平均とする。
また、欧州製のゼロエミッション車の需要喚起に取り組む。
・強靭な供給網と労働者への支援
電池セル生産の競争力を確保することの重要性に鑑み、バッテリー原料の供給網の構築に18億ユーロを投じる。
また、労働力関連の課題に対処するための取組を強化する。
・国際競争力の強化
通商上の対抗措置を用いて公平な競争条件を確保する。
また、EU自動車産業の市場アクセスや調達機会の拡大、海外からの投資が同産業の長期的な競争力確保に貢献するような措置の提案、及び規制面の簡素化に取り組む。
(注)欧州委員会のフォン・デア・ライエン委員長は、「我々が目指すのは、市民や経済、環境に利益をもたらし、持続可能で競争力があり革新的な自動車産業だ」と語っている。バッテリーを中心に域内生産を促進する意向だという。
【欧州委員会】