一般財団法人環境イノベーション情報機構
国際エネルギー機関、インドの天然ガス需要が2030年までに60%増と予測
【エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2025.02.28 【情報源】国際機関/2025.02.12 発表
国際エネルギー機関(IEA)は、インドの天然ガス需要が 2023年と 2024年に 10%以上増加、2030年には約 60%増加し、ガス消費量は年間 1,030億m3に達する見込みと報告した。かつてない大幅成長の要因は、急速なインフラ拡大、国内生産の回復、世界的なガス市況緩和にあるという。
具体的に、
・同国では 2019年以降、圧縮天然ガス(CNG)スタンド数が約 4倍、住宅ガス接続数が 2倍以上、ガス導管網が 40%拡張。2030年には更にCNGスタンド数と住宅接続数が倍増、導管網は 50%拡張の見込み。
・急速なCNGインフラ拡大と液体燃料に対する価格競争力により、都市ガス供給部門が 2030年まで消費増を牽引。重工業と製造部門は約 150億m3増加、石油精製部門は 40億m3以上増加の見込み。
・2023年の国内ガス生産量は需要の 50%を賄い、2030年の生産量は 2023年比約 8%増にとどまり、LNG輸入を 2030年までに 2倍以上にする必要がある。新規長期契約の確保などLNG調達と輸入インフラの戦略的計画が重要。
【国際エネルギー機関】