一般財団法人環境イノベーション情報機構
イギリス、使い捨て飲料容器のデポジット制をイングランド等で2027年10月から開始
【ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2025.02.13 【情報源】イギリス/2025.01.27 発表
イギリス政府は、イングランドと北アイルランドで使い捨て飲料容器のデポジット・リターン制度(DRS)を 2027年10月 から開始する。スコットランドは独自の計画を進めており、ウェールズも野心的な制度を検討中である。
DRSは、消費者が地元スーパー等の回収場所に空の容器を返却すると返金される制度で、今回、プラスチック・金属製の使い捨て飲料容器(150ml〜3L)を対象とする。
DRSは世界50ヶ国以上で導入済みで、DRSを導入した欧州諸国の平均返却率は 90%、ドイツが 98% で最も高い。
現在、イングランド、北アイルランド、スコットランド全体で、使い捨て容器入り飲料が年間 約300億本 も購入され、「海洋保護協会」によると、2023年に調査した海岸の 97% が飲料容器で汚染されているという。
イギリス政府は、使い捨て社会からの脱却に向け DRS の他にも、使い捨て電子タバコの販売禁止、新たな廃棄物焼却炉の計画認可の厳格化等を進めている。
【イギリス環境・食糧・農村地域省】