一般財団法人環境イノベーション情報機構
ドイツ、2024年再生可能エネルギー速報値を公表
【エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2025.01.17 【情報源】ドイツ/2024.12.12 発表
ドイツ連邦環境庁(UBA)は2024年の再生可能エネルギー速報値を公表した。これによると、再生可能エネルギーによる発電量は約285TWh(前年比4%増)となる見込みで、総電力消費量における再生可能エネルギーの割合は約54%に達するという。
この割合は2022年は46.3%、2023年は52.5%であった。最も主要な電力源は風力発電と太陽光発電であり、再生可能電力の3分の2以上を占めているという。
一方で熱部門や交通部門における再生可能エネルギーへの転換における課題は依然として大きく、熱部門における再生可能エネルギーの利用は前年比で1%未満の増加率であるという。
交通部門では中期的には駆動の電化を通じて再生可能エネルギーへの転換は大きく進むと予想されているが、現在の再生可能電力の使用量は約9TWhと算出されており、これは再生可能電力全体の約3%に相当するという。
連邦環境庁のメスナー長官は、「2030年までに我々の電力需要の80%を再生可能エネルギーで供給することを目指している。熱部門と交通部門における電化が進むことで電力需要が増加するため、この目標を達成するためには再生可能エネルギーの普及をさらに進める必要がある。」と述べた。
速報値は再生可能エネルギー統計作業グループ(AGEE-Stat)が算出したもので、2025年3月に、2024年の最終データが発表される予定である。
【ドイツ連邦環境庁】