一般財団法人環境イノベーション情報機構
国際エネルギー機関、東南アジアはクリーンエネ普及加速が必要と報告
【エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2024.11.08 【情報源】国際機関/2024.10.22 発表
国際エネルギー機関(IEA)は、「東南アジアのエネルギー見通し2024年版」を公表した。これによると、2035年にかけての世界のエネルギー需要増の25%は東南アジアで生じると見込まれる。
同地域では、2035年までにエネルギー需要増の3分の1超をクリーンエネルギーが賄う見通しだが、今世紀半ばまでにエネルギー関連CO2排出量は35%増加するとみられる。
同報告書は、温室効果ガス(GHG)の排出削減を図るうえでクリーンエネルギーへの投資拡大は極めて重要だと強調する。
同地域のエネルギーと気候の目標を達成するには、2035年に1,900億ドルの投資(現水準の5倍)が必要であり、同時に、石炭火力発電所からの排出削減を目指した戦略も必要だと指摘している。
IEAのビロル事務局長は、輸入化石燃料への依存が続くことの将来的なリスクにも言及し、「クリーンエネルギー技術の国内展開を一層進める必要がある。
資金へのアクセスや投資は、エネルギー安全保障の強化と排出削減目標の達成に極めて重要な役割を果たす」と述べている。
【国際エネルギー機関】