一般財団法人環境イノベーション情報機構
国際エネルギー機関、クリーンエネ移行に向けた高排出部門の取組は進捗あるも要強化と報告
【エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2024.10.16 【情報源】国際機関/2024.09.27 発表
国際エネルギー機関(IEA)は、「ブレークスルー・アジェンダ報告書2024」を発表した。同アジェンダは、電力、水素、道路輸送、鉄鋼、セメント、建築、農業の 7部門(注) において、クリーンエネルギー技術や持続可能な解決策を化石燃料より手頃な価格で、利用しやすく、魅力的な選択肢とすることを目指しており、2021年に開始された。
これまでに世界のGDPの 80%以上 を占める 59ヶ国 から支持が集まり、150 以上の取組が進行中である。
今報告書では、農業を除く 6部門 における 2023年以降 の取組に対する進捗評価と 2030年の気候目標の達成に向けた提言がまとめられている。
これによると、数部門(水素や鉄鋼、セメント、建築)で資金援助の拡大、共通の基準や目標などの面で国際協力を通じた明るい進展がみられたが、クリーンエネルギーへの移行を実現し気候目標を達成するにはより広範な取組が不可欠である。
エネルギー移行や市場の創出に向けた基盤構築が力強く進展しているものの、主要技術の需要喚起のため一層の努力が必要だという。
(注)7部門全体で世界の温室効果ガス(GHG)排出量の 60%以上 を占める。
【国際エネルギー機関】