一般財団法人環境イノベーション情報機構
欧州委員会、気候目標達成に寄与する輸送・交通網の整備に70億ユーロ補助
【大気環境 交通問題】 【掲載日】2024.08.05 【情報源】EU/2024.07.17 発表
欧州委員会は、持続可能・安全・スマートで気候目標達成に寄与する輸送網整備事業 134 件に総額 70 億ユーロを補助すると発表した。うち 83% は欧州横断運輸ネットワーク(TEN-T)計画に沿って気候目標達成に寄与し、80% が鉄道関連である。
コネクティング・ヨーロッパ・ファシリティ(欧州間インフラ整備資金支援制度:CEF)から支出する。
主な補助対象事業は次のとおり。
・鉄道網:バルト海沿岸諸国のレール・バルティカ、フランスのリヨンとイタリアのトリノを結ぶ鉄道、デンマーク・ドイツ間のフェーマルンベルト海峡トンネル。
・臨海港湾:アイルランド、スペイン、フィンランド、オランダ、ドイツ、マルタ、リトアニア、キプロス、クロアチア、ギリシャ、ポーランドの約20の臨海港湾で近海船舶への電気供給、再生可能エネルギー輸送などを可能にするインフラ整備。
・内陸水運:フランスとベルギーのセーヌ川・スヘルデ川流域連携、ルーマニア・ブルガリア国境のドナウ川の整備、オーストリア・ドイツ・オランダの内陸河川港整備。
・道路輸送:高度交通システムサービス(ITS)の開始
・航空管理:シングルヨーロピアンスカイ(単一欧州空域管制構想)の開発を継続
・EUウクライナ連帯ルート(2022年5月開始)の輸送力増強、ウクライナ鉄道網のEU統合を研究
【欧州委員会】