一般財団法人環境イノベーション情報機構
フランス、再エネ熱を促進する熱基金の2023年実績は好調と発表
【エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2024.07.23 【情報源】フランス/2024.07.08 発表
フランス環境移行庁(ADEME)は、熱基金の2023年の実績を発表した。熱基金は再生可能エネルギーによる熱(再エネ熱)生産や排熱回収等のプロジェクトを対象とする助成制度で、ADEMEが2009年から運営している。
発表によると、2023年は総額6億100万ユーロを投入して自治体や企業によるバイオマス熱、地熱、太陽熱、排熱回収の施設や、再エネ熱の展開に不可欠な熱供給ネットワーク拡大のプロジェクトを支援した。
新設される施設は、前年の900件から大幅に増えて1,400件を超え、新たに2.82TWhの再エネ熱・回収熱が生み出される。
件数増加の要因には、個々には助成対象とならない小規模案件をプロジェクト群として資金提供を可能にする措置が強化されたことがあるという。
フランスの熱需要はエネルギー消費の43%を占める。現在その大半は輸入炭素エネルギーに頼っているが、この熱基金やフランス2030計画などの寄与もあって、最終熱消費に占める再エネ熱・回収熱の比率は2022年には27.2%まで増加している。
【フランス環境省】