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環境ニュース[海外]

欧州環境庁、2022年の大気汚染物質排出はおおむね減少傾向にあるが、アンモニア削減が課題と報告

大気環境 大気汚染】 【掲載日】2024.07.10 【情報源】EU/2024.06.25 発表

欧州環境庁(EEA)は、加盟各国の2022年の大気汚染物質の排出について報告した。加盟国は、「国別大気汚染物質削減指令」(NEC)に基づき、主要大気汚染物質窒素酸化物(NOx)、非メタン揮発性有機化合物(NMVOC)、アンモニア(NH3)、二酸化硫黄(SO2)、微小粒子状物質(PM2.5)の5種類について、2020〜2029年の排出削減約束(2005年基準の削減目標)の達成度を報告する。5種類すべての削減約束を達成したのは16ヶ国で、11ヶ国は少なくとも1種類について未達だった。

全物質でおおむね減少傾向にあるが、アンモニアの削減は課題である。特に9ヶ国は2022年レベルから削減しなければ、アンモニア排出削減約束を達成できない。主要なアンモニア排出源は農業部門で、総排出量の93%を占める。

「指令」は、主要大気汚染物質の2030年以降の削減目標も掲げるが、達成には各国ともいっそうの努力が必要である。同日、EEAは、主要汚染物質の減少傾向の継続を示す、長距離越境大気汚染条約に基づく年次報告書EU排出インベントリを発表した。

【欧州環境庁】

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