カナダ、クリーン経済を促進する投資の税額控除を開始

【エコビジネス 環境と経済】 【掲載日】2024.07.10 【情報源】カナダ／2024.06.21 発表

カナダ天然資源省（NRCan）と歳入庁（CRA）は、2050年の排出実質ゼロに向けた経済推進、投資拡大、技術革新支援、雇用創出を図るため、「クリーン経済投資税額控除」（ITC）を開始した。これは、2034-35年までに連邦政府による930億ドルの優遇措置となる。

まずは次の4つのITCを法制化した。
・クリーン技術ITC：
　特定のクリーン技術に投資する適格納税者を支援。対象は、クリーン発電設備（風力タービン、太陽光パネル等）や定置型蓄電、低炭素暖房システム等。
・炭素回収・利用・貯留（CCUS）ITC：
　CCUSの幅広い利用や事業において適格な支出を行う企業を支援。
・クリーン技術製造ITC：
　主要クリーン技術の製造・加工、重要鉱物の抽出・加工・リサイクルに用いる新たな機械や設備への投資費用の30％を支援。
・クリーン水素ITC：
　水素製造事業への投資に15〜40％の税額控除を付与。

NRCanとCRAがITCの運営を担い、専用ウェブサイト等で対象となる事業や設備、控除の申請方法など情報提供していくという。


【カナダ天然資源省】