一般財団法人環境イノベーション情報機構
カナダ、環境レイシズムと環境正義に関する国家戦略法が成立
【環境一般 その他(環境一般)】 【掲載日】2024.07.09 【情報源】カナダ/2024.06.21 発表
カナダ環境・気候変動省は、環境レイシズム(環境人種差別)を無くし環境正義を推進するための国家戦略を策定することを定めた「環境レイシズム及び環境正義に関する国家戦略法」が国王裁可を得て成立したと報告した。これにより同省大臣は、環境レイシズムの評価や防止、この問題への対処に向けた取組を推進する国家戦略を施行から2年以内に策定する必要がある。また、戦略の効果を5年ごとに報告する、戦略を同省ウェブサイトで公開するといった義務も負う。戦略には、人種や社会経済的地位、環境リスクとの関連性などの調査も求められる。場合によっては連邦法や各種の政策、計画の改正といった措置が含まれることもある。
同省は環境的な公平性の確保に向けたプラットフォームを開設しており、同戦略を策定するにあたり国民から意見を募っている。
環境レイシズムについて、政府は、「ある種の構造的な人種差別」であり、「意図的か否かを問わず、環境分野の意思決定や政策、慣行が、人種の差によって一部の人々に過度な不利益を与えること」と説明している。
【カナダ環境・気候変動省】