一般財団法人環境イノベーション情報機構
世界経済フォーラム、世界的に不確実性が高まるなかエネルギー転換の勢いは鈍化していると報告
【エコビジネス 環境と経済】 【掲載日】2024.07.08 【情報源】国際機関/2024.06.19 発表
世界経済フォーラム(WEF)は、2024年のエネルギー転換指数(ETI)を発表し、より公平で安全・持続可能なエネルギーシステムへの転換は進行中だが、世界的に不確実性が高まるなか勢いは鈍化していると指摘した。ETIは現在のエネルギーシステムのパフォーマンスと移行準備の観点から、46の指標で120ヶ国を評価している。これによると、2024年のランキングでは欧州諸国がトップ10を独占。中国とブラジルは近年大きく前進し、先進国と途上国の格差は縮小している。一方、83%の国が、エネルギーシステム・パフォーマンスの主要指標(安全性、公平性、持続可能性)のうち1つ以上で前年より後退した。2022年に初めて確認された世界的なエネルギー転換の減速は過去1年で激化。エネルギー効率やクリーンエネルギー導入で著しい進展があったものの、近年のエネルギー価格高騰によりエネルギーの公平性は後退しており、エネルギー安全保障は地政学的緊張により試され続けているという。
【世界経済フォーラム】