一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[海外]

国際エネルギー機関、クリーンエネルギー移行のため政策的介入の重要性を強調

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2024.06.18 【情報源】国際機関/2024.05.30 発表

国際エネルギー機関(IEA)は、報告書「安価で公正なクリーンエネルギー技術への移行戦略」を発表した。
報告書は、2050年までの温室効果ガス排出実質ゼロ達成には、クリーンエネルギー技術への追加投資とともに、今後10年間にエネルギーシステムの運用コストを半減し安価で公正なエネルギーを提供することが重要だが、初期費用の高さと化石燃料補助金が従来のシステムに有利に働き、移行を阻んでいるという。
2023年の世界の化石燃料使用への補助金は消費者向けクリーンエネルギー投資の約9倍である。また、家計のエネルギー支出の半分は石油製品で、電力は約3分の1である。安価な電力料金と電気製品の普及、特に貧困家庭に焦点をあてたインセンティブと支援が、移行の鍵となる。
報告書は、低所得層向け住宅省エネ改修支援、電力会社への冷暖房効率化投資義務付け、省エネ家電の普及、安価でクリーンな交通手段の整備、化石燃料補助金の貧困層対象現金給付への転換、移行に伴う格差解消のための炭素取引収入の利用などを推奨している。

国際エネルギー機関

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース