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環境ニュース[海外]

容器包装令の改正に関する公聴会を開始

ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2003.04.21 【情報源】ドイツ/2003.04.10 発表

 4月10日、ドイツ連邦環境省は、ボンにおいて、容器包装廃棄物令の改正に関する公聴会を開催した。容器製造業者、廃棄物産業、ビン詰め産業、小売、廃棄物処理産業の他に、環境、消費者団体、並びに地方自治体の中央連合会等、約100の団体が参加した。4月11日は、州が意見を述べる。
 同法改正の目的は、ワンウェイ飲料容器に対するデポジット制度を簡素化し、消費者や産業界にとって実用的なものにすることである。改正の要点については、トリッティン環境大臣と各州の間で、既に2月に意見が一致している。将来的にデポジット制度は飲料の種類ではなく容器の種類によって規定され、そして缶、瓶、プラスチックといった全てのワンウェイ飲料容器に対して、デポジットが掛けられる。例外は、紙パック、牛乳用のプラスティック袋といった環境に配慮した容器、並びにワイン(パールワイン、スパークリングワイン、ベルモットワイン、デザートワインを含む)、スピリッツ、法的に規定されているダイエット食品である。デポジット義務は、環境に有害なワンウェイ容器を廃止し、リターナブル容器の割合の安定につながる。
 公聴会では、一部の団体が、同法の改正内容に反対の立場を繰り返した。環境団体は、同法の改正について、リターナブルシステムが十分には保護されていないと指摘した。彼らは、リターナブル容器の利用の割合を定め、その割合が達成されなかった場合、制裁措置を取り入れるよう要求した。改正法では、環境に配慮した飲料容器(リターナブル容器及び環境に配慮していると認められたワンウェイ容器)に入れられる飲料の割合が将来的に80%以上を示すことが求められ、廃棄物処理に関する目標基準値が含まれる。容器製造業者、飲料業者、小売業者など企業側は、改正への全面的な支持からデポジット制度への反対論まで様々な意見を主張した。とりわけ「環境に配慮している」ワンウェイ容器の格付けを緩和し、牛乳のような飲料に対するデポジット制度を免除するよう主張する意見が多かった。
 連邦環境省は、各団体の提案を分析し、検討する。【ドイツ連邦環境省】

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