アメリカ、自主的炭素市場に求める原則を公表

【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2024.06.13 【情報源】アメリカ／2024.05.28 発表

アメリカのバイデン政権は、十全性（質）の高い自主的炭素市場（VCM）を推進するための政策声明と原則を公表した。財務省や農務省、エネルギー省などがまとめた。
以下の7項目から成る原則は、顕在化している課題を改善し、実際の脱炭素効果が得られるような市場のあり方を求めている。
1）クレジット及びクレジット創出活動が真の脱炭素になっていること。
2）クレジット創出活動は、環境的・社会的な悪影響を回避し、適宜、コベネフィット（共便益）及び透明性のある包括的な便益共有につながること。
3）クレジット使用者は、自社のバリューチェーンでの測定可能な排出削減を優先すること。
4）クレジット使用者は、購入及び償却したクレジットに関する情報を開示すること。
5）クレジット使用者による訴求は、償却したクレジットの気候影響を正確に反映し、十全性の高い基準を満たすクレジットのみに依拠していること。
6）市場参加者は、市場の十全性を高める取組に貢献すること。
7）政策立案者及び市場参加者は、効率的な市場参加を促進し、取引コストを下げるよう努めること。

【アメリカホワイトハウス】