一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ海洋大気庁、2024年のハリケーン発生数は平年以上と予測
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2024.06.11 【情報源】アメリカ/2024.05.23 発表
アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、2024年のハリケーンシーズン(6月1日〜11月30日)のハリケーン発生数は、85%の可能性で平年以上となると発表した。平年並みの可能性は10%、平年以下は5%である。2024年に、大西洋上で発生する熱帯低気圧のうち、命名熱帯低気圧(風速約17m/s以上)となるのは17〜25個、このうち8〜13個がハリケーン(約33m/s以上)に発達、さらにこのうちの4〜7個が非常に強いハリケーン(約50m/s以上)に発達する。NOAAの予測では、エルニーニョ現象は終息に近づき、今後ラニーニャ現象へ急速に移行する。ラニーニャ現象ではウインドシア(風の急変域)が減少し、これに大西洋の海水温の異常な高温、貿易風の弱まりなどが複合して、熱帯低気圧の発生・発達が促進する。さらに、今期は強力で長期的な大西洋暴風雨を発生させる西アフリカモンスーンが平年以上に活発であると予測される。NOAAは多言語による情報提供など新たに整備した予報体制・サービスを示すとともに、警戒を呼びかけた。
【アメリカ海洋大気庁】