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環境ニュース[海外]

欧州環境庁、EUにおける繊維廃棄物管理の現状を報告

ごみ・リサイクル ごみ処理】 【掲載日】2024.06.06 【情報源】EU/2024.05.21 発表

欧州環境庁(EEA)は、欧州における繊維廃棄物の発生状況や収集方法、処理能力、使用済み繊維の分類がまちまちな現状などをまとめたブリーフィングを公表した。
報告の要旨は以下のとおり。
・2020年はEUで一人当たり約16kgの繊維廃棄物が発生した。このうち再利用やリサイクル目的で分別収集されたのは4分の1に過ぎず、残りは家庭ごみと一緒に廃棄された。
・繊維廃棄物の82%が使用済み繊維製品で、残りは製造段階で出たものや売れ残りの繊維製品である。
・EU加盟27ヶ国の半数以上がすでに繊維製品の分別収集を義務付けているが、これは主に再利用可能なものを収集するためである。
・収集された繊維製品が焼却炉や埋立地に送られたり、EU域外に輸出されたりすることを避けるために、仕分けやリサイクルの能力を増強する必要がある。
・使用済み繊維や繊維廃棄物の定義、量や管理に関する報告要件などを統一する必要がある。
なお、EUの廃棄物枠組み指令(WFD)により、2025年から使用済み繊維製品の分別収集が加盟国に義務付けられる。

【欧州環境庁】

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